『英文解釈教室』について
最近は、仕事上、メールやチャットで英語を読み書きする機会が結構あって、メールやチャットで使われる英語であれば特に苦労なく読むことができているのですが、たまに英語で小説を読もうとしてみると、かなり苦しく、すぐに挫折してしまいます。その理由としては、小説で用いられるような難しい語彙を知らないということと、複雑な構文の英文を読み慣れていないということに尽きると自己分析していますが、語彙については覚えるしかないのでいいとして、構文のほうは何かいい訓練方法がないかと、例によって池袋のジュンク堂書店で参考書を探してみたところ、『英文解釈教室』に再び出会いました。
大学受験のために英語をしっかり勉強した人なら、おそらく伊藤和夫氏の『英文解釈教室』という参考書のことを知っていると思います。1977年に初版が発行されたこの参考書は、受験参考書としては古典に属すると言っていいと思いますが、著者が他界される直前まで改訂を行っていたと言われる改訂版が1997年に発行され、それからさらに10年経った現在でも多くの英語学習者の支持を集めています。
もちろん、それだけ長く読まれてきた本ですから、さまざまな毀誉褒貶があり、それについてはAmazonのカスタマーレビューを見てもらえればと思いますが、他の参考書と改めて比較したうえで、自分は再びこの本を読んでみることに決めました。学生時代にアルバイト上の必要から結構大学受験参考書を読んでいたのですが、そのとき以来です。
この本、というか、伊藤和夫氏の方法論の特徴は、英文を普通に先頭から読んでいってそのまま理解するための手順を明確にしている点なのですが、それをそれなりに複雑な構造の英文に適用し、非常に詳細な解説を行っているというのがこの本の素晴らしいところです。英語の参考書は膨大な数が出版されており、入門レベルの参考書は良いものが増えてきたと感じますが、中上級レベル以上の学習者がより高いレベルの英語を読めるようになるための参考書としては、今でも『英文解釈教室』が有用だと思います。
ただ、自分の受験英語の指導経験から言っても、大学受験対策としてこの参考書に取り組むのは、今となっては大袈裟であることは否めません。大学に入った後、さらに高いレベルの英語力が必要になった人が取り組むのが良いのではないでしょうか。
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